こんにちは、コエチです。
「髪がまとまらない」「湿度の高い日に髪が広がる」——そんな悩みを抱える方、多いですよね。
実は日本人のくせ毛の中でも一番多いのが、“波状毛(はじょうもう)”と呼ばれるタイプ。
そんな波状毛を「無理に抑えず、うねりを生かしてきれいに見せる」ためのカットとスタイリングのコツをまとめました。
〜自然なうねりを活かして、もっとラクに・もっと素敵に〜
波状毛の特徴を知ろう

髪の表面や内側にゆるやかな“S字”のうねりがあり、全体的にボリュームが出やすいのが特徴です。
- 湿気でうねりが強くなる
- 毛先がまとまりにくい
- ストレートアイロンで伸ばしても時間が経つと戻る
といった性質がありますが、その反面、自然な動きや立体感が出やすいという長所もあり、この“やわらかい揺れ感”をいかせるようなカットやスタイリングを選ぶのがポイントです。
波状毛のカットのポイント
基本のポイント
- 重みを残すカットで広がりを抑える
毛量を取りすぎず、まとまりを重視。ある程度の長さを残すことで、自然な重みが出ておさまりがよくなります。 - レイヤーで動きをプラス
くせの流れに沿って段を入れると、髪全体に軽やかな動きが出て、うねりが“デザイン”として見えるようになります。 - 乾いた状態でのカットが理想的
濡れているときと乾いたときではうねり方が違うため、半乾き〜乾いた状態でくせの出方を確認しながら切るのがベスト。 - 美容師選びがとても大事
くせ毛カットが得意な美容師さんにお願いし、何度か通ううちに髪質を理解してもらうと、より理想に近づけます。
長さ別・おすすめスタイル

◎ ショート・ショートボブ
- おすすめスタイル
ショートボブ/外ハネショート/ショートウルフ - 理由
広がりをコントロールしやすく、波状毛の動きをそのまま活かせます。襟足やフェイスラインをすっきりさせることで、軽やかで清潔感のある印象に。
◎ ミディアム・肩上ボブ
- おすすめスタイル
肩上ミディアムボブ/レイヤーボブ/ウルフカット - 理由
毛先が肩に当たらず、広がりを防げる長さ。自然なウェーブが活かしやすく、ふんわり抜け感のある雰囲気に仕上がります。
◎ ロング・セミロング
- おすすめスタイル
グラデーションロング/ローレイヤーセミロング/くびれロング - 理由
髪の重みでボリュームを抑えられるので、まとまりが良くなります。低めのレイヤーで動きを出すと、柔らかいニュアンスが引き立ちます。

前髪は“やや長め&隙間感”がポイント
波状毛の前髪は、うねりを無理に抑えるよりも自然な流れを活かすのがコツ。
- 長さ
眉〜目の上くらいが理想。短すぎると割れやすく、長すぎると重たく見えます。 - カット
毛先をギザギザにする「チョップカット」で束感と動きを出すと◎。 - スタイル
シースルーバングや流し前髪が相性抜群。湿気でも重たくならず、抜け感をキープできます。
※シースルーバングとは、おでこが透けて見えるほど薄く束感のある前髪
避けたほうがいいカット・前髪
- すきバサミを多用して量を減らしすぎるカット
→ 毛先だけ軽くなり、うねりが強調されやすい。 - 直線的な“ぱっつんカット”
→ くせがあるとラインが歪みやすく、パサつきが目立ちます。 - 厚めの前髪・短すぎる前髪
→ 広がりやすく、扱いにくくなりがちです。
美容室での伝え方のコツ
上記のカットポイントを踏まえて、自分の髪のクセを正確に伝えるれば、仕上がりの満足度が上がります。
- スマホで「自然乾燥した時の写真」を見せる
- 「この部分が特にうねりやすい」など、気になるポイントを伝える
- 「濡れている時」「乾いた時」の違いを説明する
たとえば、こんなオーダーも分かりやすいです。
「波状毛のクセを活かして、まとまりやすいミディアムボブにしたいです」
「前髪は眉くらいで、自然に流れるようにしてください」
シンプルでも十分伝わります。担当の美容師さんに“自分の髪の個性”を理解してもらうことが、一番の近道です。
波状毛に似合うヘアカラー

くせ毛の立体感を引き立てるには、暗めのくすみカラーや透明感のある色味がぴったり。
- アッシュ系(アッシュグレー/ブルーアッシュなど)
→ パサつきを目立たせず、軽やかな透明感を演出。 - グレージュ・オリーブブラウン
→ 柔らかく落ち着いた印象で、大人の髪にツヤ感をプラス。 - パープル系・ピンクベージュ
→ 女性らしい雰囲気を出しつつ、くせ毛の質感を美しく見せてくれます。
細めのハイライトやローライトを入れると、うねりのラインがより立体的に映えます。
明るすぎるカラーはダメージや乾燥を強調することがあるので、控えめなトーンがおすすめです。
スタイリングのコツ
ドライヤーの当て方で変わる!
お風呂上がりは、根元からしっかり乾かすのが大切。
うねりを伸ばしたい部分は、手ぐしで引っ張りながら、もしくはブローブラシを使って風を上から当てると、まとまりやすくなります。
毛先は完全に乾かす前に少しオイルをなじませると、やわらかく仕上がります。
仕上げは「ツヤとまとまり」を意識
波状毛は乾燥しやすいので、洗い流さないトリートメントやオイルで保湿を。
軽めのオイルを手のひらに広げ、髪の中間から毛先へなじませると、ツヤ感がアップしてくせの広がりも落ち着きます。
朝のスタイリングでは、ヘアアイロンで軽く波をつけ直すのもおすすめ。
“無理に真っすぐ”より、“自然なうねりを整える”イメージで仕上げると、やわらかい印象になります。
まとめ/くせを「味方」にする発想を
波状毛は、手をかけすぎると疲れてしまう髪質でもあります。
でも、うねりの出方を理解して、その動きをいかせるスタイルに出会えたら、「なんだか今日は髪がいい感じ」と思える日が増えていきます。
そんな気持ちで、日々のケアやスタイリングを楽しんでみてくださいね。
そして、美容師さんと相談しながら、自分の髪がいちばんきれいに見える長さと形を見つけていきましょう。
少しずつ“自分のくせ毛を好きになれる”はずです。
ご覧いただき、ありがとうございます!
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